さあ!新年度。コロナ危機を乗り切ろう!
新型コロナの経済対策がようやく決まり、昨夜、安倍総理が記者会見を行い発表した。日本のコロナ感染者数は累計で2213人となった。クルーズ船等の数を入れれば、3000人を超える。このところ、日本の一日の感染者数が200人を超え、増加傾向が止まらない。特に首都東京が大変である。首都閉鎖という話も出てきたが、政府は現状ではぎりぎりのところで踏ん張っているという。学校の新学期の始業に向けてのタイミングも議論されている。
コロナ感染の広がりにより経済への打撃も大きい。リーマンショックを上回る対策が必要だという事で検討されてきた。一方で国民生活は不要不急の外出を控え、自宅待機状態を余儀なくされているが、法的強制力がないことから、若い人への規制が効いていないという報道がある。しかし、高齢者も元気に出かけてしまう人もいる。現状の受け止め方も人それぞれである。
中国のように国民を統制する権限はわが国にはない。しかし、日本にはもともと地域で助け合う風土が根強くある。いざというときには、結束して難局に当たっていく心の原点がある。国会でも厳しい議論が交換されて紆余曲折をしながらもなんとか打開すべき方策を引き出している。
そうした中、市民生活の日常では桜の花が咲き始めている。我が家の近くの公園でも、木ごとの咲き方は一律ではないが、ほぼ4分から5分咲きになってきたようである。今回の新型コロナウイルスが世界中に蔓延しているが、産業革命以後、人類が歩んで来た道筋に一石を投じる大きな変革になるのかもしれないと考えている。化石燃料の石炭と石油を地下から堀り上げ、燃やし続けた近代の歴史とその結果として地球温暖化。そして気象の変化が世界中に大きな災害を巻き起こしている。
人類は自然との共生をもう一度考えて、そのバランスを取りながら生きる新たな知恵を生み出していくものと信じてやまない。人工知能の時代になっても、通信の世界が5G、6Gとなっていくとしても新たな共生の知恵が出てくるだろうと考える。核の脅威、東西冷戦を乗り越えてきた。ただ、その都度大きな代償を払っている。
何があっても、今年もいつもどおり桜の花はきれいに咲いて人々を魅了する。薄いピンクの花びらを開花させ、平然悠々としている。その見事な咲きっぷりは気負いもなく、自粛という慎み深さをアピールわけでもない。さりげなく自然体でいることが素晴らしい。我々も今だかってないこのコロナ危機を乗り切って、桜を見習った生き方をしてみたいものだと思う。いろんなことを体験し遭遇しながら、そう感じる年齢になってきたのだろう。