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後悔しない相続!

 40年ぶりに民法の相続法が改正され、順次施行されている。既に自筆遺言書の方式緩和が今年の1月から施行され、財産目録は手書きで作成する必要がなくなり、パソコンで作成したものや登記簿や預貯金通帳の写しを添付しても良いようになった。

 また、預貯金の払戻し制度の創設で、各相続人は一定の範囲で葬儀費用等の資金対応で金融機関からお金を引き出すこともできるようになった。更には、長男の妻などに対する特別寄与の制度の創設や遺留分制度の改善がこの7月から改善され、実施されている。婚姻20年を経過した夫婦間における居住用不動産の贈与に関する優遇措置も施行されている。

 大きな改正に一つである「遺言書保管制度の創設」は来年の7月10日から実施される。この改正は法務局で自筆遺言書を保管するもので、受付の際に法務局で内容や書式をチェックしてくれるので、公正証書遺言に代わって、利用促進が図られるものと考えます。検認鉄好きも不要という事だから利用者も増える事と思う。

 書店に行くと、エンディングノートのコーナには相続・遺言・成年後見等の書籍も多くみられるが、老後のライフプランの見直しや老後資金2000万円問題もあってか、老後の年金中心の生活の在り方や長生きリスクに対応したものも出回っている。

 「家族を困らせない相続」というタイトルの雑誌が目に入った。相続の基本や失敗しない節税、後悔しない相続のノウハウがか書かれていたが、結論としては、ある程度、それぞれが勉強して、知識としての情報を持っていないといけないという事になる。

 新たな制度改正もその内容を知って活用しないと意味がない。終活の前に老後の生活設計が大切になってくるが、まずはいろんな士業が無料相談会を行っているので、気楽に相談してみたらよいと思う。

 しかし、実際に終活全般について相談したいという方の多くは何を相談して良いか?という方も多いのも事実。ある程度情報を収集して自分に取って何が問題なのかを整理してから、相談コーナに出向くと良いかと思う。まだまだ相続や遺言は先のこととして、本屋さんの終活コーナなどに足を運んだこともない方も多く、私は千円もしないものもあるので、本屋さんで一度エンディングノートを購入してみたらどうかとお勧めしている。

 私は、親が生きているうちに兄弟姉妹で良く話し合うことも大切だと感じている。両親が亡くなってから兄弟姉妹でのトラブルが実際の相談では多いのも事実である。

 
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